カレー探偵、やみちゃん です。
インド家庭料理と料理教室のお店 ニーラジュ
(富山県魚津市)
或る日のカレー活動は、ニーラジュさん。
「富山県にこの店あり!」
全国的にもまだ珍しい、インドの”家庭料理”のお店です。
”レストラン料理”と”家庭料理”はぜんぜん異なるというのは世界共通のことで、たとえば和食にしても日本のお母さんの作る、その日にある材料でちゃちゃっと作った「煮物」には料理名がとくにないことが多いし、仮に外国からの旅行者がそれを食べたいと思っても容易なことではありませんちゃね。
インド料理もおなじで、たとえインドに行ったとしてもインドのレストランでは家庭料理にはありつけないわけです。
(※ホームステイするか、家族経営のゲストハウスなどでお願いするしかない?)
では両者、どの辺が違うのかといえば、「レストランの料理」は”ハレの日”の濃厚リッチでがっつりとしたインパクト系料理であることが多く、「家庭料理」は毎日食べても身体に負担の少ないさらっとした料理が多いといえるかもしれません。
探偵の食卓
さて、ニーラジュさんですが、店主の川村さんは北インド・リシケシ在住のお母さんやそのお友だちのお母さんたちからインド家庭料理をみっちりと学ばれた経歴がおありで、予約すると(インドでホームステイすることなく)家庭料理が食べられるという、とても貴重なお店です。
今回、738factoryさんが「地元で食べ歩くインド亜大陸」という企画の第一回として、「カシミール地方&ヒマーチャル地方」の家庭料理でセッテイングしてくださいました。感謝です。
まずはカシミール地方の料理から。
インド最北端にあり、その領有権をめぐってパキスタン、中国と対立中です。
料理の特徴としてはブラックカルダモン、フェンネルパウダー、ジンジャーパウダーを多用するクセツヨなスパイス使いが見られます。
カシミリ・カバブ
本来はマトンのところを、今回は牛豚の合挽きを使用。
ヨーグルト&トマトベース。
ラジマ・ゴッチ
レッドキドニーと蕪の煮物。
メティ・チャウマン(パニール)
自家製パニールとメティなどの葉。
フレッシュなフェヌグリークの葉があれば100%で作るところを、今回はカスリメティ、蕪の葉、ほうれん草のミックスで代用とのこと。
チョーク・バングン(ベイガン)
酸っぱいナス。
冷たくして食べても美味しい。
タマリンドで酸味付け。
蕪の葉と干魚の和え物
カシミール地方ではもう少し大きい魚を使う。
現地では「魚は洗えば洗うほど美味しくなる」と。
大根のアチャール
干し柿とトマトのチャトニー
※カシミール関係なし(おまけ)
タケノコのアチャール
※カシミール関係なし(おまけ)
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続いてヒマーチャル地方の家庭料理3品。
カシミール地方の南にあるエリアです。
黒ひよこ豆とカボチャのカッター
カッターとは”酸味のある料理”の意味。
アムチュール(ドライマンゴー)で酸味付け。
イムリ(タマリンド)を使うこともあり。
具材はそのときにある豆、野菜を使用。
ジャガイモとグリーンピース入りのファルダ
ヨーグルト汁だけならレドゥーといい、そのまま白メシにぶっかけて食べることもありますが、具材をいろいろ入れるとファルダという名前になります。
ひよこ豆と干し柿のマドゥラー
マドゥラーはヨーグルト煮込み。
ココナッツも入って甘酸っぱく。
ギーとかバターをいれてリッチにしたものは結婚式のときにもよく食べられる。
デーツやレーズンを入れることが多いが今回は干し柿を使用。
探偵たちの食卓
いろんなおかずをちょっとずつ豪快に手喰い!
こういう家庭料理、私は大好物です!
魚津が遠すぎることと、
5人以上の完全予約制なことがあってなかなか行けませんが、もっとヘビロテしたいお店ですちゃ。
ムングダルを使ったおせんべいで〆。
ゴゴゴゴゴ・・・
第二回もあるそうで、いまから楽しみです!!
やみ「次のカレー活動は、あなたの街のあの店です」
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