カレー探偵、やみちゃんです。
KHUSHI
南インド meets 秋の味覚 starring Azad
by ROTI CIRCLE
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October 16, 2016
<或る日のKHUSHI>
・アジャさん(近影)
昨晩(10/16)の話。
いつもお世話になっている「KHUSHI」(高岡市六家)さんにて、「全日本ロティ普及促進委員会(ROTI CIRCLE)」のパーティが開催されました。
主催はカレー仲間のDaisukeさん。
KHUSHIの超・常連さんでもあります。
Daisukeさんは漁師仲間でもありますし、オーナーシェフのアジャさんは「シーフードマスター」でもありますから、メニューは当然のごとく「シーフード中心」となりました。
こりゃ「やみ得(トク)」ですちゃ。
早めに入店して厨房内を見学させてもらいました。
大なべ、寸胴内にて、豪快な『スパイス漁師メシ』が今か今かと出番を待っていました!
わっしょい♪
わっしょい♪
イヤサー! イヤサー!
それではパーティ、スタートです!
<食べる探偵>
・おしながき
”南インド meets 秋の味覚 starring Azad”
ということで、コンセプトは富山県(つまりは北陸地方の全域)でまだまだ手薄な”南インド料理”。
どうしてもパキスタンや北インド料理が中心な我がイミズスタンではありますが、この一年はロティサークル会員が主導となって「東インド料理(コルカタ)」、「南インド料理」等の掘り下げと啓蒙に尽力してきました。
その中で「南インド料理といえばKHUSHI」、という確固たる地位を築きつつある現在、今回の料理が南インドになったのは自明の理といえるでしょう。
そして今回は”旬の味覚”にこだわった内容となっています。
完璧ですね。
では順に見て行きましょう。
・SALAD
『サラダ』
どろどろドレッシングなんていらない!
デーシースタイルで、フレッシュダニヤがとーってもいい感じ。
・SWIMMER CRAB CHETTINAD
『ワタリガニのチェティナドゥ』
きたーーーー!
南インド料理の中でも最もスパイシーで香りが高いチェティナドゥ、
しかも蟹ですぜ!蟹!
口腔内で殻をバリバリ噛み砕きながら、いとおしむかのように蟹の身をこそぎ取る一同!
僕たち、何一つ無駄にはしません!
ワタリガニはコクが強く、蟹らしい蟹。
チェティナードの強めスパイスに負けず、良いダシを提供してくれてましたね~。
「ベニズワイガニのペッパーフライ」(過去記事参照)と並んで、また一つ蟹料理の名品が誕生しました。
・FISH GUTS CHORCHORI
『魚のワタのチョッチョリ』
今回どれもが激ウマ、やみウマだったのですが、個人的に一番気に入ったのがこちら。
「チョッチョリ」というとベンガル料理(東インド)の代名詞みたいな?
南インドではないのでは?
そんな野暮なことも考えましたが、
アジャさんはコルカタ出身です。
これは「南インドの味付け(スタイル)でつくったチョッチョリ」なんだとか。
・・新しいです。
そしてこれがまた・・
魚のワタは、旬のガンドブリ(=ブリの幼魚。ワラサ、メジロ)の肝と消化管がメインだと思われます。
野菜は安定のジャガイモにゴーヤー。
にがうま!!
・SAURY KULAMBU -village style-
『秋刀魚のミーンコランボ ~ヴィレッジスタイル~』
はい、秋の味覚の代表格。
サンマです!
なんというか、サンマはそのままでも美味しい食材。
もちろん、こだわりの生サンマを使用して内臓の苦味をもライスにミキシングしながらいただきました。
酸味は弱めで、優しいガーリック風味。
フレッシュなカレーリーフがとても良い香りを放ち、鼻腔をくすぐりまくり!
・探偵たちの食卓
お手手で食べたら、美味しいよ!
・SWEET POTATO AND PERSIMMON PORIYAL
『薩摩芋と柿のポリヤル』
これは新しい!
ジャガイモとニンジンのポリヤルならどこにでもありますが。。
これは全国のシェフに真似されちゃうやつですわ。。
柿を使おうと思ったDaisukeさんの発想は大成功ですね。
アジャさんの頭にはなかった和の食材です。
こんなにも上質なポリヤルに化けるなんてねえ。
ほんのり甘く。
ほっこりと癒されるひとときでした。
・IDLI with CHATNI
『イドゥリ と チャトニー』
南インド人の朝食、蒸しパンです。
ファーストタイム・イン・富山!
まだまだこれから普及させていかねば。
米粉と豆粉をミキシングしてつくった生地を専用のイドゥリ型に流し入れて蒸します。
イドゥリそのものは味が薄めで、今回も酸味は弱めの仕上がり。
現地ではサンバルと食べたり、ココナッツチャトニをつけて食べることが多いようですが、今回は特製のトマトチャトニーでいただきました。
クリーミィーでなかなか良かったです。
<ミールス盛り付け例>
・盛り付け見本
大きめの南印プレートに料理を盛りつけた例。
美しい。。
いま、僕は美しい。。
ちょっとずつ色んなものが食べたい乙女ゴコロの夢、いまここに叶う。
・ROTI
充分な量で腹パンではありましたが、希望者にはロティも配給されました。
だってロティサークルなんですもん。
これが僕たちのアイデンティティなんです。
・RICE PAYASAM
『米のパヤサム』
癒し系デザート。
甘み耐性が2の私でも軽く完食。
・MASALA CHAI
無糖マサラチャイで〆。
<エピローグ>
・諸行無常
死屍累累。
俺たちの屍を越えてゆけ。
『SAURY HEAD MASALA ??』
新メニュー登場?
赤トウガラシをスイミーに見立てて、”みんなで立ち向かえば怖くない”活動。
・美しき食卓
以上、大成功で終わったパーティなのでした。
***
思い起こせばちょうど1年前。。
アジャさんが(従来のメニューも維持しつつ)、本気路線といいますか、ガチンコ・インディア(ガチイン)路線にシフトされ、より深いインド料理の世界を我我に提示されはじめたことを思い出します。
(その当時のことは、私の随筆を振り返っていただければ幸いです。遠い目)
アジャさん自身、コルカタの家庭料理だったり南インド料理が、どこまで地方都市で受け入れられるか疑心暗鬼だったことと思います。
帝都であれば人口の絶対数が圧倒的でマニア層も厚く、なんとかなることであっても、地方ではNGになることが多多あるからです。
私はカレー遠征で全国を食べ歩く中で、アジャさんのガチイン料理レベルが全国有数のものであることに気づき、どうしても地元で定着してもらいたいと切望しました。
今年の1月11日にロティサークルの『カレー新年会』の場所としてKHUSHIさんを利用させていただいたのはそのためです。(過去記事参照)
あの日を契機に、ロティサークル内でもKHUSHIファンが激増したように思います。
私自身、その後も『週末キャンペーン』をはじめ、『持ち込み漁師会』などでアジャさんのワザを発揮していただきながら、ますます魅了されているところです。
今回、漁師仲間のDaisukeさんが素晴らしいパーティをひらかれました。
海の幸に恵まれたイミズスタンならではの新鮮な魚介類をふんだんにつかった南インド料理。
これは帝都にも現地にも負けないと思います。
今後、KHUSHIさんは「インド料理 KHUSHI」から、
「南インド料理 KHUSHI」に名称を変え、ますます南インド料理を充実させていくそうです。
今回のパーティは、その転機としての記念すべき日になりましたね。
アジャさん、クシ姉さん、ありがとうございました。
Daisukeさん、すべての参加者の皆さん、そして事情で参加できなかった方にも感謝します。
***
やみ「次のカレー活動は、あなたの街のあの店です」
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